混合病棟で働くメリット・デメリットってなに?
混合病棟で働くことになったけど、混合病棟のメリットってなんだろう?
初めての混合病棟でとても不安ですよね。
一緒に混合病棟の特徴を見ていきましょう!
こんにちは、いちです。
今日は混合病棟で働くメリット・デメリットについて説明したいと思います。
「就職する病院が混合病棟だけど、忙しいって聞くし単科病棟の方がいいのかな?」
「混合病棟で働くメリットってなんだろう?」
など
とても悩みますよね?
実際僕も就職するときに悩みました。
ネットで調べても、「混合病棟は忙しい」「看護師の充実感が得られない」などたくさんのデメリットばかり挙げられていたからです。
そこで、今回は実際に混合病棟で働いたことがある僕が混合病棟のメリット・デメリットについて解説していきます。
ズバリ結果を言うと
- 幅広い知識と手技が習得できる
- 内科~外科、終末期まで一連の流れを1つの病棟で経験できる
- 色々なタイプの医師とコミュニケーションが取れる
- 業務が忙しい
- 専門性が磨かれない
- 医師やチーム間での意思疎通が難しい
このようなメリット・デメリットがあります。
それでは詳しく解説していきましょう。
※いちはこんなひと※
混合病棟のメリット
混合病棟のメリットに一つずつ詳しく解説していきます。
いちが新人で初めて配属された病棟が「血液内科・総合診療科・内分泌代謝科」の3科混合病棟でした。
混合病棟と言っても、病床全てが均等に割り振られているわけではありません。
僕が働いていた病棟では
血液内科 40床
総合診療科 5床
内代科 5床
と血液内科がメインの病棟になっていました。
このような病棟で僕が働いて感じたメリットが以下の3点になります。
幅広い知識と手技を習得できる
混合病棟の場合様々なタイプの患者さんが入院してきます。
僕がいた病棟でも、10代~90代の患者さんがいました。
単科の場合は大体似たような年齢や状況の患者さんが多いです。
また、患者ひとりひとりの生活背景も様々です。
多種多様な疾患の知識や、様々な背景を持つ患者・家族と入院~退院まで向き合う事でかなりの経験値を得ることができます。
これだけ幅広い年代や背景の患者さんと接することができるのが混合病棟の特徴です。
また、科によって行う処置や検査などが違うため、ひとつの病棟で色々な手技を習得することが出来ます。
覚えることはたくさんあるけど、全て自分の身になるよ!
内科~外科、終末期まで一連の流れを1つの病棟で経験できる
内科系病棟でも、稀に緊急手術や、病院のベッドの関係で外科系の患者が入院してくることも珍しくありません。
また、内科でも積極的に治療を行う患者と、「終末期」の患者さんが混在します。
内科的治療~外科によるOPE~軽快~数年後に再発~終末期
これはあくまで例えですが
このような経過を辿る場合、患者さんの人生を通して看護を学ばせて貰えるのも混合病棟のメリットの一つです。
いちがいた病棟では、1年に1回くらいの頻度で手術が入るときがありました。
手術室へ送りに行くだけで緊張し、病棟で大騒ぎしていました(^^;)
終末期では、人生の最後を病院で迎えようとする患者・家族と真摯に向き合う事で終末期の患者・家族のケアを沢山学ぶことができました。
今振り返ると、新人の時にこのような経験が出来たことは自分の財産だなと感じることができます。
慣れないオペの搬入は大混乱でした。手術室の看護師さん怖い( ;∀;)
色々なタイプの医師とコミュニケーションが取れる
医師によって性格は様々です。
看護師の仕事の関係上、医師とのコミュニケーションは必須になります。
様々な科の医師とコミュニケーションを取ることで
- 医師への報告の仕方
- 医師へ依頼の仕方
- 看護師の意見の伝え方
などを学ぶことが出来ます。
単科でいつも同じ医師の場合、慣れてきてしまうと気兼ねなく話せてしまいます。
それが単科のメリットであり、デメリットですが…
医師には様々なタイプがおり、また科によって医師の特徴も違います。
様々な医師と意思疎通を図れるようになると、今後異動になっても活かすことができますよ!
時には医師の言葉にも反対して、看護師の意見をいう事が大事!
全ては患者さんがより良くなるためです。
混合病棟のデメリット
混合病棟のメリットはわかったわ。
逆にデメリットはあるの?
ここからは混合病棟のデメリットについて解説していきたいと思います。
ネットで出てくる情報が大体合っていますが、いちてきな視点からも説明させていただきます。
業務が忙しい
業務はすごく忙しいです。もう本当に忙しいです。信じられない位いそ…
もう分かったから黙れ。
検査や処置など覚えることも沢山あり、疾患の勉強も始めは本当に大変でした。
科によって、実践する看護が全く違うというのも忙しさの一因です。
いちのいた病棟では、受け持ちの患者でも
「化学療法」「セルフケア全介助」「お看取り」
のように、ステージが全く違う患者を受け持つことがあるため、目が回るような忙しさで
何度も鼻血をだしながら働いていました(笑)
忙しいため、なかなか患者さんのお話を聞く時間を持てず、それが看護師の充実感を妨げる原因になってしまっていました。
いちが新人の頃は始業1時間前に来て、その日の準備と情報収集をして、21時ころに帰るという生活を送っていました( ;∀;)
あの頃のことは思い出したくありません(笑)
今となってはあの頃の経験があるから、今があるのかな…
専門性が磨かれない
いちの病棟の場合、どうしても病床が多い「血液内科」の看護がメインとなっていました。
そのため、「総合診療科」や「内代科」などは広く・浅い知識しか習得できていなかったです。
「総合診療科」や「内代科」も突き詰めていけばとても面白く、看護のやりがいもあると思います。
しかし、混合病棟の時代はそこまでやれなかったことを覚えています。
何か一つを極めたいと考えている方には混合病棟は不向きです。
勉強を頑張れば専門性を磨くことができます。僕は挫折しました(笑)
医師やチーム間での意思疎通が難しい
混合病棟の場合、様々な医師やメディカルスタッフが病棟に出入りします。
治療方針や患者さんの意思などを、医師を含めるすべてのスタッフに周知し統一することも難しさのひとつです。
また、様々な人間が絡んできますので、人間関係のストレスも大きくなるのも混合病棟の特徴の一つです。
中でも同じような検査なのに、科ごとにやり方が微妙に違ったり、安静度やバイタル測定の頻度にも差が大きく出ることもありました(-_-;)
「どっちかに統一してくれー‼」と今でも心の中で叫んでいます。
他科の医者同士ってなんで協力できないんだろう…
混合病棟勤務に向いている人
混合病棟に向いている看護師ってどんな人?
私は働いていけるかしら?
いちなりに考える混合病棟に向いている看護師は以下の通りになります。
- 幅広い知識や技術を身につけたい人
- 勉強を続けていくことが得意な人
- 時間の管理がしっかり行える人
- 患者・家族と向き合う時間を大切にしたい人
以上の4点になります。
「時間の管理」と「患者・家族と向き合う」については混合病棟だからというわけではないです。
ですが、忙しく煩雑な混合病棟においては時間の管理が重要です。
いちの場合は本当に1分2分くらいの分刻みで仕事を組み立てていました。
また、忙しいからこそ短い時間でも「患者・家族と向き合う」ことを大切にしなくてはいけないため、こちらをあげさせてもらいました。
しかし、一番大切なのは「本人のやる気」ですので、たとえ上の条件に当てはまらなくても、一生懸命に仕事をしようと思える人なら大丈夫です(^^)
いちの場合は向いている項目は1つくらいでしたが、なんとかやってこれています(笑)
やる気があればなんでも出来る!(某猪木風)
まとめ
混合病棟のメリット・デメリットがわかったわ!
私もやっていけそうな気がする!
いかがでしたか?
最後にもう一度混合病棟のメリット・デメリットをおさらいしましょう!
- 幅広い知識と手技が習得できる
- 内科~外科、終末期まで一連の流れを1つの病棟で経験できる
- 色々なタイプの医師とコミュニケーションが取れる
- 業務が忙しい
- 専門性が磨かれない
- 医師やチーム間での意思疎通が難しい
上記のようになっています。
いちが考える一番大事なポイントは「本人のやる気」だと考えています。
また混合病棟で得えられる様々な知識や技術は、必ずあなたの看護師人生に良い影響がありますよ!
恐れずに一緒に一歩を踏み出してみましょう(^^)/
それではまた。