内科病棟で働く看護師の業務内容について実体験をもとに詳しく解説
内科病棟で働いてみたいのだけど、内科の仕事って何?
こんにちは、いちです。
「内科病棟で働くことになったけど、どんな仕事をしているの?」
「内科病棟に異動したいけど、外科と何がちがうの?」
こんな疑問はありませんか?
本日は内科病棟で実際に働いていた僕が、内科病棟の看護師の1日を詳しく解説していきたいと思います。
この記事を最後まで読むと、実際に内科病棟で働くイメージをすることができます。
イメージがあらかじめ出来ていると、就職や異動後にスムーズに業務に入ることができ、余裕をもって仕事に臨むことが出来ますよ(^^)
それではいってみましょう!
内科病棟とは
そもそも内科病棟って何科なの?
内科とは、治療の中でも手術など外科的な治療を行わず、薬物療法を中心として治療を行う科のことを言います。
内科病棟とは、それらの科の患者が多く入院されている科となっています。
病院では、完全に内科・外科と分けられていることもありますが、混合病棟といって内科・外科の両方が存在する病棟もあります。
主な内科の分野は以下のようになっています。
循環器内科 | 消化器内科 |
呼吸器内科 | 内分泌科 |
血液内科 | 腎臓内科 |
神経内科 | 感染症内科 |
熱帯医学 | リウマチ科 |
心身医学 | 腫瘍内科 |
次から実際に僕が働いていた「血液内科勤務」の流れを説明しますね!
内科病棟で働く看護師の一日の流れ
僕が働いていた病棟での1日のスケジュールは下記の通りになっています。
- 8:00出勤
いわゆる「前残業」です。
患者の情報収集をします。 - 8:30勤務開始
師長やスタッフからの申し送りが始まります。
- 9:00受け持ち患者へ挨拶&点滴準備
患者へ挨拶し、点滴準備へ取り掛かります。
- 10:00点滴回り
自分の受け持ちの点滴や、抗がん剤を実施していきます。
- 12:00お昼休憩
12:00~13:00
13:00~14:00
と別れて1時間ずつ休憩に入ります。 - 14:00師長申し送り&カンファレンス
14時から師長から伝達事項の報告
患者カンファレンスを行います。 - 14:30バイタル測定&点滴回り
受け持ちのバイタル測定と午後分の点滴を行います。
- 16:00患者状態の最終チェック
夜勤看護師へ申し送り前に、患者の状態を確認します。
- 16:30夜勤者へ申し送り
夜勤看護師へ日中の状態などについて申し送りをします。
- 17:15勤務終了&残業突入
勤務は17:15で終了ですが、仕事が終わっていない場合は残業になります。
- 21:00帰宅
内科病棟で働いていた時は大体21時ころに帰宅していました。
8:00 出勤
僕の病院では、勤務時間の30分以上前に出勤することが禁止になっています。
以前はそのような規則はなかったので、7:30に出勤していました。
禁止になってからは、ほとんどの看護師が8:00に出勤し、患者の情報収集を行っています。
8:30 勤務開始
この時間から勤務開始となります。
勤務開始時は、師長からスタッフへ情報共有をしたり、スタッフ同士で共有事項について話し合ったりします。
また、チーム間で重症患者や要注意患者の情報共有なども行います。
9:00 受け持ち患者へ挨拶&点滴準備
日勤看護師は夜勤看護師から患者について申し送りを受け、9時ころまで情報収集を行います。
明確に「いつまで情報収集」とか「何時から点滴準備」などは決まっていません。
しかし、暗黙の了解として9時から点滴準備を行うという流れがありました。
10:00 点滴回り
1時間ほど点滴準備をして、10時から実際に点滴を行っていきます。
受け持ちの点滴を実施していくため、受け持ちの重症度によって点滴の量が変わります。
また、抗がん剤の治療なども行うため、抗がん剤の点滴も10時から開始となることが多いです。
12:00-14:00 お昼休憩
12:00からお昼休憩となります。
12:00~13:00、13:00~14:00と別れて1時間ずつ休憩に入ります。
休憩に入っていない看護師は、配膳や下膳。食事介助、点滴の交換、内服薬の配薬、ナースコール対応など様々な業務を行っています。
また午後分の点滴を準備するのもこの時間に行います。
14:00 師長申し送り&カンファレンス
午後は師長の伝達事項の申し送りから始まります。
師長の申し送りが終了後、各チームに分かれて患者カンファレンスを行います。
目安は30分程度ですが、白熱すると1時間以上カンファレンスを行うことも珍しくありません。
14:30 バイタル測定&点滴回り
カンファレンス終了後、午後の点滴とバイタルサインの測定をします。
午後の点滴は朝よりは少な目ですが、1人で3~4個程度実施することはよくあります。
また輸血が入っていることも多いため、午後から輸血なども行います。
16:00 患者状態の最終チェック
夜勤看護師へ申し送りをするために、患者状態の最終チェックを行います。
チェックのポイントは以下の通りです。
- 患者の体調は変わりないか
- 点滴の状況はどうか
- (フォーレ挿入中)尿量はどうか?1000ml以上溜まっているなら廃棄
- 部屋に不必要なものはないか
- 必要な備品は揃っているか
これらをチェックして、夜勤看護師へ申し送る準備をします。
16:30 夜勤者へ申し送り
夜勤看護師の勤務が開始となるため、16:30頃より受け持ち患者の申し送りをします。
ここで先輩から突っ込まれることもあるので、入念に準備をしていきます。
17:15 勤務終了&残業突入
勤務終了の時間ですが、日中に記録する時間がないためここから記録を開始します。
記録が終わり次第勤務が終了となります。
21:00 帰宅
僕の病棟では大体このくらいの時間に勤務が終わることが多かったです。
点滴や清潔ケア、指示受けの対応など日中で記録を十分に出来ないことが多く、勤務終了後にまとめて記録を行います。
あの頃は地獄だったな…
まとめ
全ての内科病棟がこのようなスケジュールというわけではありません。
しかし、僕が働いていた「血液内科」は、治療を抗がん剤で行うことがメインとなっています。
また抗がん剤の副作用が多く、副作用症状の治療も点滴で行うため、点滴がとんでもない量になることが多い病棟でした。
また、医師からの指示も1日で2転3転することも珍しくなく、指示への対応で時間外になってしまうこともよくありました。
このスケジュールはあくまで一例のため、ご自分が働く(働きたい)病院の治療内容や、働いている看護師の声を参考にしてみてください!
少しでもあなたが働くときの参考になれば幸いです。
それではまた。